
Meet Anna
色と形で遊ぶ、アンナの愉快な仲間たち
ドイツのケルンを拠点に活動するイラストレーター。動物や果物、野菜を、丸みのあるキャラクターにして、鮮やかな色とざらっとした質感で描く作品が特徴です。各国の絵本や雑誌のイラストを手がけるほか、絵の通信講座で講師も務めています。
Anna Süßbauer(アンナ・ズュースバウアー)は、ケルンで育ち、独学で絵を身につけました。ウェブデザインなどの仕事を経て、2017年にイラストレーターとして独立。現在はイギリスのエージェントに所属しています。
絵と物語に囲まれた子ども時代
画集や絵本、コミックがたくさんある家で育ったアンナは、子どものころから絵を描くことと読書が大好きでした。父のタイプライターで自分の物語を打ち、それに絵を付けていたこともあります。
やがて、絵本やコミックが絵で物語を伝えることに夢中になり、自分もそんなふうに描きたいと思うようになりました。子どものころから親しんだエリック・カールも、影響を受けたアーティストの一人です。
ちょっとおかしなキャラクターたち

ローラースケートをはいたキュウリに、サングラスをかけたイチゴ。アンナの絵には、思いがけない姿のキャラクターが登場します。その発想のもとにあるのは、本人が大好きな、ちょっとばかばかしい冗談です。6本足のキュウリに小さな帽子をかぶせて、自分で笑えたら、見る人にも笑ってもらいたい。そんな気持ちで描いています。

動物を繰り返し描くのは、その行動や気持ちの伝え方にひかれているから。犬がうれしさを全身で表す姿や、一匹一匹に違ったおかしみがあるところにも関心を寄せています。
以前には、100日間の企画で100匹の犬を描き、1匹ずつに短い詩を添えたこともありました。犬種にこだわらず、少し変わったキャラクターとして自由に描いた犬たちは、最後に小さな本にまとめ、家族や友人、仕事仲間たちに配りました。
形を組み合わせて、絵をつくる

制作の出発点になるのは、形や質感への興味です。形をどう組み合わせ、どう動かすか。その組み合わせや動きから、絵の中身が生まれていきます。抽象画や彫刻を見ることも好きで、構図や色から着想を得ています。
描き始めは、ごく大まかな下絵から。付箋に書き留めるような簡単な線だけで、すぐに色を使って描き進めることもあります。制作にはペンタブレットを使い、デジタルで描いています。
お気に入りの制作場所は、すっきりと片付いた自宅の机。置いてあるのはノートとペンタブレットだけです。依頼の仕事の合間に自分のための絵を描くことも、気分転換になっています。
絵本の制作から、描き方を伝える仕事まで

アンナは、ドイツやイギリス、アメリカ、スペインなどの出版社で、絵本や赤ちゃん向けの厚紙の本に絵を描いてきました。雑誌では、子ども向けのパズルのページも手がけています。
自身の制作に加えて、キャラクターの描き方を教える仕事にも取り組んでいます。絵の通信講座では、線や形を積み木のように組み合わせ、質感やおかしな特徴を加えながら、子ども向けの本のキャラクターをつくる方法を紹介しています。
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