
Meet Marco
変わり続ける、マルコの色とかたちの世界
イタリアのベネチアを拠点に活動するアーティスト、イラストレーター。花や静物、人物、猫などを、深い緑や赤、からし色などの色彩と筆跡のような質感で表す作品が特徴です。出版や広告、パッケージ、テキスタイルなど、幅広い分野で仕事を重ねてきました。
Marco Marella(マルコ・マレッラ)は、イタリアのベネチアで生まれました。地元の美術学校で絵画と銅版画を短期間学び、ロンドンではイラストの講座にも通いました。こうした学びを幅広い経験の一部と捉え、自身を基本的に独学のアーティストと考えています。
さまざまな経験を経て、絵の仕事へ

イラストレーターになる前には、貨物船の見習い船員や陸軍の将校など、いくつもの仕事を経験しました。絵の仕事を始めたのは1988年。当時はファックスしかなく、デジタルの道具はまだありませんでした。
その後、イタリアの主な雑誌や新聞をはじめ、海外の数多くの出版物にイラストを描いてきました。アメリカ、イギリス、フランスの雑誌や、本の表紙も手がけています。地図を描くことや、レシピに絵を添えることも、マルコが好きな仕事です。
仕事は広告や教材、パッケージにも広がり、グリーティングカード、カレンダー、包装紙、布のパターンなども制作してきました。イタリアとイギリスのイラストレーター協会で受賞歴があり、アメリカのイラストの年鑑にも作品が掲載されています。
経験を重ね、新しい表現へ

マルコの作風は、時代の流れや依頼の内容に応じて、年月とともに変わってきました。その中で積み重ねた経験と、新しい見方を探りたいという気持ちが、ファインアートへと向かうきっかけになりました。
決まりきった毎日を続けることには、どうしてもなじめない性分です。これまでの経験を生かしながら、表現の可能性をさらに探っていく。飾るための作品づくりに活動の軸を移すことは、マルコにとって自然な流れでした。
ベネチアで芸術に触れる日々

アイデアの出発点には、芸術との出会いがあります。生まれ、今も暮らすベネチアには、過去の芸術が数多く残り、街そのものが作品に触れる場になっています。現代美術の国際展であるビエンナーレも、さまざまな表現に接する機会です。
歴史ある街の芸術と、同時代のアート。その両方に触れられる環境の中で、マルコは制作を続けています。自然との触れ合いや日々の経験も、新しいアイデアが生まれるきっかけになっています。
画材の経験を、タブレットでの制作へ
何十年にもわたり、マルコは絵の具や鉛筆を手に作品をつくってきました。絵の具とコラージュを組み合わせていた時期もあり、さまざまな画材を実際に扱ってきた経験が、今の制作の土台になっています。
現在、描く道具の中心はタブレットです。デジタルで制作することで、自由に試せる表現の幅が広がりました。現在はファインアートを活動の中心に置き、アートプリントとして届ける作品を制作しています。
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