
Meet StudioIMO
ともに過ごす時間、ひとりの時間を描く
ナイジェリアにルーツを持ち、イギリスのヘイスティングスを拠点に活動するアーティスト。色とりどりの服をまとった人物が、語らったり、ひとりで考えごとをしたりする姿をアクリルで描きます。ロンドンをはじめ、イギリス各地で個展やグループ展を行っています。
Studio IMOの名前で活動するIbi Meier-Oruitemeka(イビ・マイヤー=オルイテメカ)は、イギリス生まれで、ナイジェリアにルーツを持つ画家です。ロンドンから海辺の町へと移り住み、かつてスウェーデンでの生活で知った、ゆっくりとしたペースで暮らしています。
誕生日の朝が転機に

絵の制作を始める前、イビはオーガニックのヘアケア・スキンケアブランドを立ち上げ、8年間経営していました。子どものころから絵を描くことは好きでしたが、自分を画家だと思ったことはありませんでした。2人の幼い子どもを育てるなかで、創作から離れていた時期もありました。
転機となったのは、2024年5月の誕生日の朝。アクリル絵の具を手に入れたいという強い気持ちで目を覚まし、その直感に従って描き始めました。独学で毎日描き続け、数週間後には地元のアートマーケットに出展。そこで発表した最初の作品は完売しました。
人と過ごす時間、ひとりの時間

イビが関心を寄せるのは、人と人とのつながりや、私たちがつくるコミュニティ、そしてひとりで過ごす時間の必要性です。友人や家族と語らう場面も、静かに考えごとをするひとときも、絵の題材になっています。
イビ自身、話すときにはよく手を動かします。そうした身ぶりには文化的なものがあると考え、その動きを作品にも取り入れています。会話の途中で動く手や、相手の肩に添えられた手。人が一緒にいて関わり合う様子を、人物の姿勢やしぐさまで描いています。
色と服で、人物の個性をつくる

伝統的な布や鮮やかなパターンに囲まれて育ったイビにとって、色は幼いころから身近なものでした。ふだんの暮らしでは色を控えめに使いますが、絵を描くときは自由に組み合わせます。帽子や重ねた布、服の色を通して、登場する人物それぞれの個性をつくっています。
制作では、描き始める前に考えすぎないようにしています。難しいポーズや大きさは素早いスケッチで確かめ、その先の細部はアクリル絵の具で描き進めながら形にしていきます。
決まった配色はなく、色もその日の気分で選びます。どんな色にひかれ、どんな絵に仕上がるのか。まだ分からないまま描いていく、その過程を楽しんでいます。
各地で重ねる作品発表

絵を描き始めた年の11月には、ヘイスティングスの隣町のギャラリーで初めての個展を開催しました。その後、ロンドンやルイスでグループ展に参加し、2025年にはロンドンでも個展を開いています。
2026年には地元ヘイスティングスでも作品を展示。ケンブリッジ大学の常設コレクションにも作品が収められています。








